今回も、家を新築してから住んでみて後悔した、要らなかった設備について解説していきます。
過去にも私の失敗談はいろいろ記事にしてきましたが、今回は失敗した住宅設備の第3弾になります。
建ててから失敗したなぁと思っても、それは後の祭り。
やり直しがきかないからこそ、新築注文住宅はよ〜く検討していかないといけないのです。
かくいう私も、相当悩んで仕様を決めていったつもりですが、それでも失敗がたくさんありました。
この記事は、そんな私の実体験を元に、読者様の失敗を少しでも減らしてもらいたいと思って書いています。
前回記事はこちら⇩
私が採用してよかったお風呂のご紹介はこちら⇩
採用して失敗 標準仕様なのに失敗してしまう
住宅設備の中には、標準仕様なのに失敗してしまうという残念な設備があることを知っているだろうか。
以前紹介したお風呂の窓や、バルコニー、そして今回紹介する勝手口がそれにあたるのだ。
まぁ、私その3つ全部つけたんですけど。
ちょw
大失敗してるやん!
この記事では、そんな標準仕様を素直に付けたら失敗した!という悲しい、でも誰にでも起こり得る実例を解説していきたいと思います。
この記事を読んで、私のような失敗をしないように、ご自身の家づくりの参考にしていただけたら嬉しいです。また、すでに勝手口を付けてしまった方の対策も解説しています。
最後まで読んでねぇ♪
いきなり結論!採用して失敗!私が後悔した設備は勝手口!
だらだら解説しても分かりづらいので、いきなり結論から。
私が採用して失敗した設備ランキングはこちら!
- 1位 バルコニー
- 2位 お風呂の窓
- 3位 勝手口
今回は勝手口についての記事です。前の記事は以下のリンクから飛べるようにしてあります。
バルコニーに関してはこちらの記事で解説しました。
お風呂の窓についてはこちらの記事で解説しました。
間取りについては、効率的な家具の配置についても解説していますので、これから建てる方だけでなく、既に建てた方もぜひ参考にしてみてください♪
採用して失敗!後悔した設備 勝手口
私の家の勝手口がこちら。
(片付いていないことを除けば、)なんの変哲もない生活感のある勝手口である。
いやそれより、お酒買い過ぎ!笑
そこは見ないでください。笑
でもさぁ、これのどこが失敗なの?
酒飲みの旦那と結婚したフクシマさんの奥さんが失敗ってこと?
ちょwww
それでは、まず勝手口のデメリットから整理していきましょう!
勝手口のデメリット
ここで冷静に考えてみよう。
当たり前のようについている勝手口だが、そのデメリットとはなんだろうか?
① 断熱性能が大きくダウン
②気密性能が大きくダウン
家の性能を大きく左右する断熱性能と気密性能に悪影響を及ぼすのが、勝手口なのである。
勝手口をつけると断熱性能と気密性能がダウンする
上の画像は勝手口の温度を可視化したサーモグラフィーの画像である。
え、なんで勝手口つけると断熱も気密も悪くなるわけ?
別に影響なさそうだけど。
私もそう思ってましたよ。
そしたら全然違ったんですよ。
下の写真をみて下さい。
あ!!!
がっつり結露してんじゃん!!
お分かりいただけましたか。
結露はどんな時に起こるんでしたっけ?
えーと、室内の湿気が冷やされることで水になるんだよね。
てことは、、、
勝手口付近は、確実に寒いということになります。
これが扉じゃなくて壁なら、こんなことにはなりませんよね?
なるほど!
勝手口のせいで断熱性能ダウンてわけだ!
残念ながらそういうことなんです。
いや、ほんと、残念なんですけど、、、。
実際にアンタん家で起きてることだもんねぇ。
でもさぁ、ハウスメーカーの営業マンだって最初からわかるはずでしょ?
なんでもっと違う提案してくれないのよ!
それが標準仕様の怖いところなんですよねぇ。
このブログでは何度も解説しているが、私はパパまるハウスで家を建てた。
まぁパパまるハウスに限ったことではないが、勝手口が標準仕様に組み込まれているケースは多い。
営業マンは、標準の仕様に基づいて、ドアを何色にするか提案したまでだ。普通の流れである。彼らを責めることはできない。
勝手口いりません、という選択肢が、そもそも頭になかった施主の責任です。施主力が足りなかったということですね。
なにそれー!
なんか切ない!
なので、せっかくこのブログに来てくれている大切な読者様には、同じ失敗をしてほしくないなぁというわけです。
よっ!ブロガーの鑑だね!
キレイにまとまったところで、次行こう!笑
勝手口をなくすことで得られるメリット
勝手口をつけてしまったことで開口部が増えることになる。
それが原因で、家の性能を決める上での重要な性能(断熱性能と気密性能)が損なわれてしまうことを、ここまで読んでくれたあなたなら理解していただけたと思う。
では、勝手口をなくした場合にどんなメリットがあるのかを見ていこう。
勝手口をなくすことで得られるメリット
- 断熱性能と気密性能がアップ
- 電気代が安くなる
- 施工費用が安くなる
なんか魅力的なメリットがたくさん、、、。
詳しく解説してよ!
喜んで!
まず、勝手口になるはずだった場所は壁になるので、断熱と気密がアップするのはわかりますよね?
うん。それは分かる。
デメリットの裏返しだよね!
その通りです。
ここでのポイントは、性能アップに加えてコストカットもできるという事なんです!
コストカット大好き〜♪
勝手口をなくすと、電気代が安くなる
上のサーモグラフィーの画像を見てもらえれば分かるが、勝手口の周りは外気の影響を受けやすい。
つまり、「夏は熱く・冬は冷たく」なるということだ。特に実感するのは冬になる。
勝手口はキッチンの近くにあることが多いが、勝手口の影響でキッチンが寒くなる。わが家もそうだが、フローリングまで冷やされている状況だ。そうなると当然心配になるのが電気代だ。
エアコンいっぱい働かなきゃならなくなって、電気代が増えるー!!
電気代がめちゃめちゃ値上がりしている昨今、これは死活問題ですよね。
だったら、勝手口なんて無くしちゃえばいいということになります。
そもそも勝手口なければ、勝手口ある家に比べて電気代が安くなるのか!!
長いスパンで考えたら絶対大きな金額になるね!
環境省によると、夏は設定温度を1℃高くすると消費電力が13%削減、冬の場合は設定温度を1℃下げると消費電力を10%削減できるというデータが出ている。
裏を返せば、室温が外気温の影響を受ける場合、それだけ消費電力が増えるということになる。
それ分かってて、わざわざ勝手口つけますかってことですよね。
勝手口をなくせば、家を建てる時の施工費用が安くなる
施工費用が安くなるってどういうこと?
これは注文住宅に限定する話になってしまいますが、勝手口にかかる予算を他に回せるということです。
勝手口をつけると一言に言っても、それは単にドアを取り付けるだけでなく、たくさんの工程がある。
木造にしろ鉄骨にしろ、家の枠組みを作る段階で勝手口を付けられるように設計して柱や枠を組む必要があるし、外壁材や外壁材の加工などの大掛かりな工事が必要になる。当然、ドアや金具などの部品代だけでもかなりの費用がかかるだろう。
勝手口を付けなければ、これらすべてにかかる費用をカットできるということである。
勝手口のドアって安いのもなら数万円〜とピンキリですが、新築につけるリクシルの一般的なドアなら10万円は超えます。
施工費などを含めると、安く見積もってもトータル15〜20万円はコストカットできそうですね。
そんなに!
でかいね!
こういうのが積み重なって大きな金額になりますからね!
とっても大きいですよ!
いいことばっかりじゃん。
でもさ、なくすことのメリットはわかったけど、デメリットは無いの?
そこも含めて検討したいな。
そうですよね!では次に行ってみましょう!
勝手口をなくすことで起こるデメリット
勝手口の本来の役割ってなんだろうか。そこを考えていくと、勝手口をなくすことで起こるデメリットが見えてくる。
勝手口をなくすことで起こるデメリット
- 勝手口から彩光できない
- 勝手口を開けて通風できない
- 非常口として使えない
- 家の外にゴミストッカーを置く人は不便になる
- 勝手口の外に洗濯物を干したい人は不便
え!こんなにあるの!
めっちゃ不便じゃん!
やっぱ勝手口必要??
まぁまぁ落ち着いてください。
一つ一つ見ていきましょう!
勝手口から彩光できない
たしかにねー!
キッチン暗いのやだなぁー!
勝手口にガラスを設けて、彩光を図る場合がある。しかし、そもそもこれはオススメではない。
勝手口つけるだけで色々デメリットあるのに、ガラスにしちゃったら、、、
断熱性さらに下がる!!
まぁキッチンとリビングつながってるし、どうしても暗いなら電気つければいいしね。
勝手口を開けて通風できない
これ地味に不便かな?
キッチンて匂いこもるし、さっと換気したいときに勝手口必要だよね。
それは昔の住宅ですね。
勝手口開けて換気するなんてのは、誠にナンセンスです。
お風呂の窓の記事でも触れたが、せっかくの高気密住宅なのに窓やドアを開けてしまったら、換気システムが正常に機能しなくなる。換気目的でドアを開けるのは、逆効果ということだ。
あ、キッチンにはキッチン用の換気扇があるか!
そうですね。
今の住宅は24時間換気システムが義務付けられています。
勝手口を開ける必要なんてないんです。
非常口として使えない
勝手口は家の中と外をつなぐ数少ない動線の一つだ。
なくしてしまえば、外へのアクセスは玄関のみとなってしまう。
家事とか、非常事態の時にパッと勝手口から出れるようにしといた方がいいんじゃない??
気持ちはわかりますが、本当にそうでしょうか?
非常事態が起きたとして、外へのアクセスは玄関のみではない。
リビングの掃き出し窓や、和室の引き違い窓、お風呂の窓だって外へのアクセスには使えるはずだ。
勝手口のような正式な出入り口がなくたって、外に避難するならどこからだって出れるのだ。
起こるかどうかも分からない非常事態に備えて勝手口を用意するのは、勝手口のデメリットと天秤にかけても全く釣り合わない。
家の外にゴミストッカーを置く人は不便になる
これは割と最近は見かけなくなってきたが、勝手口の外にゴミをストックしておきたい人は、勝手口がないと不便になってしまう。
家の中にゴミを置いときたくないから、まとまったらすぐ外に出して仮置きするって人けっこういると思うけど。
勝手口なかったら玄関から出なきゃなんなくて不便だよねぇ。
そうですね。
これは明確にデメリットですね。
割と週に何回もとなると、不便を感じると思います。
しかしながら、私はゴミを家の外にストックすることもおすすめしない。勘の良い方ならお気付きだろう。
Gの存在だ。
ゴミを家の周囲に置くことで、奴らを呼び寄せることになる。
これだけは避けなくてはならない。絶対にだ。
コンビニや飲食店の周りでG見たことありませんか?
外にゴミをストックすると、ほぼ確実に呼び寄せてしまいます!
あかん!
それだけは絶対にあかんよぉ!!!
勝手口の外に洗濯物干したい人は不便
あ、これ私もやりたかった!
家事動線が楽になるからって2階とかベランダじゃなくて勝手口の外に干す人けっこう多いよ!
なるほど。そういう人は勝手口ないと不便になりますね。
なら、干さなきゃいいんです。
ちょっとー!
なんてこというのよ!
乾燥機使えって言うんでしょ?
電気代高いっつーの!!
いやいや、そうではなくて、ぜひ部屋に干してください、と言うことです。
洗濯物を外に干す時代は、とっくに終わっている。
外に干すから洋服は日焼けし、劣化する。大切な洋服をなぜ太陽の元に晒すのか。
外に干すからハンガーは劣化する。一体人生で何回洗濯ハンガーを買い替え、一体いくら使うのか。
外に干すから虫がつく。あんなに虫が嫌いだと言ったのに、外に干した洗濯物をためらわず取り込んで大騒ぎ。その矛盾した行動をいつまで続けるのか。
あれ?
奥さんに言ってます?
言ってま、、せん!笑
換気システムが搭載された今の家なら、部屋干しで十分乾くはずなんです。
天日干しよりは少し時間がかかりますが、確実に乾きます。
部屋干しすれば、外干しのデメリットは無くなります。
なるほどぉ。
部屋干しなんて全然考えてなかったー!
この辺は、バルコニーいらない記事で解説しているので、ぜひ読んでみてほしい。
外干しのメリットは、もはやないと言ってもいいくらいだ。
もう勝手口つけてしまった場合はどうすればいい?
これモロに私なんですけど。笑
そうだよー!
散々いろいろ言っといて、フクシマさんち勝手口つけてんじゃん!笑
断熱と気密を取り戻すために、私が考えに考えた対策を発表します!
勝手口にはプチプチを貼れ!!
うわ!なにこれ!
勝手口全面にプチプチを貼った。周囲はマジックテープで取り付けてあるので、剥がすのは簡単に剥がせる。
真ん中から開けるので、中のものも取り出せる仕様だ。
プチプチすごいっすよ。
氷のように冷たかったドアが、嘘のようです。
近づくだけでひんやりしてた空気が、全然なくなりました♪
ホームセンターに売っているプチプチで簡単にできるので、勝手口を付けてしまったという私の同志は、ぜひこのDIYにチャレンジしてほしい。本当に快適になる。
根本から解決するには、リフォームするしかない
家を建ててしまったからには、簡単にやり直すことはできない。
どうしても解決するには、リフォームするしか方法はない。
そうならないために家を建てる前にたくさん情報収集してほしいし、後悔してほしくない。
上の私のプチプチ作戦は、正直見栄えが悪い。全くオシャレじゃないからこんなところで公表するのもどうかと思う。
しかし、建ててしまってはお金をかけてリフォームするか、私のように対策をして自己満足するしかないのだ。
まとめ 勝手口はやっぱり失敗 付けると後悔する
今回は住宅にとって不要な設備、勝手口について解説した。
前回のバルコニーやお風呂の窓もそうだが、勝手口がいらないってのは完全に盲点だった。
私がもともと住んでた実家も、親戚の家も、仲の良い友人の家も、例外なく勝手口が付いている。
もはや勝手口という暗黙の常識に脳が侵されていたと言っても過言ではない。
思い切って勝手口を無くして、他の予算に回したほうが有意義であると私は考える。
もしもう一度建てる機会があるのなら、バルコニーやお風呂の窓と同様に勝手口は絶対に付けないと断言できる。
いつか自分の子供が家を建てる時が来たら、これもアドバイスしようと思います。。。笑
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ここまで読んでいただいてありがとうございます。本当に感謝しています。
当ブログを読んでくださっている愛すべき読者さんたちにとって、少しでもプラスになるように、日々頑張って更新していきたいと思います。何かもっと知りたいことや、わかりづらいこと、クレームでも結構です。
コメントなどいただけると更新の励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
では、次の記事もお楽しみに!
フクシマタロウでした!
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