前回の記事で、従来の土間コンクリートに代わる話題の新素材、【Dry Techドライテック】について解説しました。ドライテックは、駐車場の定番である土間コンの弱点を見事に克服したメリットたっぷりの商品で、当ブログとしても新築住宅などのお庭に超オススメの商品です。
しかし、オススメしておいて申し訳ないのですが、私は結局普通の土間コンクリートを採用しました。
ちょっとー!
それ無責任じゃないですかー!!
すんません、、汗
確かにその通り。人に勧めといて自分で使わないなんて、苦情が来てもおかしくありませんよね。でもそれにはちゃんとした理由があったのです。
外構を含めてマイホームは一生に一度のお買い物ですから、メリットとデメリットをしっかり理解して決めていく必要があります。
今回は、どこのブログやホームページにも書いていないドライテックの裏話と、使用感について解説していきたいと思います。
こんな人にオススメの記事です。
- ドライテックを採用したいと思っている。
- 土間コンの嫌なところは水はけが悪く滑りやすい所だ。
- 予算を少しでも抑えたい。
- ドライテックの情報や施工例が少なくて、決めかねている。
- デメリットについてもっと知りたい。
ドライテックについての詳しい記事はこちら
お庭をおしゃれに演出する、オススメの激安ソーラーライトのレビュー記事はこちら。
ギリギリまでドライテック一択だった。
完全にドライテックに惚れていたんです!
それでもやめちゃったんでしょ?
そこがよくわかんないよねー!
マイホーム計画段階から、お庭の駐車場は絶対ドライテックにする!と決めていた私は、ドライテックありきでの外構計画を進めていました。具体的には、ドライテックを施工できる業者の中から見積りをとって、その比較をしていました。
ドライテック施工できない業者さんは見積りとる価値もないくらいに考えてました。
そこまで徹底してたのに、なんでやめちゃったのかねぇ?
あんなにメリットいっぱいって前の記事で言ってたじゃない。
そうなんです。
でもギリギリのところで思いとどまったんです。
外構業者さんが教えてくれた、意外すぎるデメリット
ドライテックありきで業者探しをしていた私は、6社の相見積りをとって、値段や提案が1番いい業者さんを選びました。そしてその業者さんと契約前提で詳細打ち合わせをしていた時に、言われたんです。
マジでドライテックやるんですか?
(当時の私)え?
ドライテックは、あんまりオススメしないんですよねぇ。
フクシマさん、性格マメな方ですか?
全くマメじゃないっす!笑
こんなやりとりが突然ありまして。勘のするどい方ならわかるかも知れません。
わぁ嫌な予感
業者さんは言った。ドライテックはメンテナンスが大変。
え、だって駐車場でしょ!?
メンテナンスなんて必要なの?
これが、どのYoutubeにもブログ記事でも書いてなかったことなので、私も驚いたんですよ。
最近ではネットでもチラホラ見かけるようになりましたが、とても意外でした。
水を吸収するから水はけが良くて滑らない。施工も短期間、短時間で完了できて、いいとこ尽くしのドライテックですが、なんとメンテナンスが必要だと言うんです。
土間コンが普及している日本で、駐車場のコンクリートをメンテナンスするという考え自体が少ないですよね。ですから、これは結構な衝撃でした。
普通は、せいぜいタイヤ痕をジェットで流すくらいでしょうか。
正直メンテナンスなんてほとんどしないですよね。
お家の外構も、メンテナンスを考えて選ぶのがとっても大切です。
外壁もメンテナンスが必要って知ってました?以下の記事もぜひ参考にしてください。
ドライテックの意外すぎるデメリット。それは目詰まり。
ドライテックは、言ってみればアスファルトのような凸凹の仕上げです。屋外の砂埃などが、ドライテック表面に入ってしまうと、目詰まりの原因になります。
ドライテックの最大のメリットと言えば、その透水性です。でも、表面に少しずつ砂が入り込んでいって、目詰まりしたらどうなりますか?
はい。想像してみて下さい。
想像したくない!!
水を通さなくなっちゃう〜〜〜!!
正解です♪
怖いですねぇ、、笑
住宅周辺が全てコンクリートやアスファルト舗装されていて、砂地が全くないという場合は大丈夫ですが、そんなケースは中々ないですよね。
道路は舗装されているとしても、花壇や砂場、芝など、砂の飛散の元になるものなんて様々です。
普通の土間コンクリートなら、砂やゴミが飛んできても浸透することがないので目詰まりなんてまず気にすることもありません。
浸透すること、浸透しないことは、メリットとデメリットが裏返しなんです。
ドライテックのメンテナンスは地道な作業
でも実際ドライテックの目詰まりってどうやってメンテするの?
一番いいのは高圧洗浄機だそうです。
ドライテック自体は固化していて強度があるので、ケルヒャーなどの高圧洗浄機で一気に吹き飛ばすのが一番理想的です。手間も時間も削減できるでしょう。
しかし、高圧洗浄機は跳ね返りによる飛散があるので、近隣の環境や、道路との距離の問題でなかなか難しいです。
隣近所のフェンスに泥がかかったとか、車が汚れたとか、そんなことでトラブルになるのは避けたいものです。
そうなると、一番現実的なのは水道にホースを取り付けて地道に流すことです。水道の水は水圧が弱いので、根気よく流すしかありません。
しかも駐車場となると車2台分以上のスペースになりますので、軽く見積もっても30〜50平米。もしくはそれ以上。かなり大変です。
しかもその間自分たちの車はどこかに移動しなければなりません。
このメンテナンスを定期的に、そして一生続けていくかと考えた時に、、
私の答えはNoでした。。
勾配がないフラットなお庭にできる。
表面が滑らないから、子供からお年寄りまで安全に歩ける。
大雨の時だって、水はけの心配が要らない。
土間コンクリートより早く施工できて少し安い。
こんな機能的で魅力的なドライテックですが、永遠に続くメンテナンス地獄を考えた時に、私の中では土間コンクリートの方が魅力的に感じたのです。
外構業者さんは、どちらかというとドライテックの方が施工が楽だと言っていましたが、長期的に見ると実績があって強度もメンテナンスも心配のない土間コンクリートを推奨していました。
私の家の周辺は砂地が多いというのも大きな理由の一つでしたが、土間コンクリートにした方が手間がかからないというのは多くの人に当てはまる事実でした。
住んでみて分かった、水勾配のありがたさ。
ということで、私は土間コンクリートのデメリットを理解し、ドライテックのメリットも理解した上で、ドライテックを選びませんでした。
結局施工をお願いしたのは土間コンクリートなので、お庭に勾配がついて、施工から乾燥するまでは1週間以上、、実質2週間ほど車が停められない期間がありました。お値段もドライテックより少し割高になりました。
住んでみて実感したことですが、意外なことに水勾配ってもしかしてメリットじゃん?と思ったんです。
意外な事実 水勾配は、生活の中でメリットになる!
土間コンクリートとはいえ生活していれば汚れてくるのですが、雨が降ると勾配で水が流れるので、汚れも勝手に流れていきます。
夏にコンクリートの上で花火をやった時は、黒いススのようなもので真っ黒に汚れていました。そんな汚れも何度か雨が降るうちにいつの間にか流れてきれいになっていました。
雨待ちかい!
そこは都度ケルヒャーで洗いなさいよ!笑
何も言えません、、笑
汚れが落ちやすいという事実。
これは浸透しないということの大きなメリットだと、住んでから知りました。
コンクリートに合わせて庭全体に勾配がついているので、バーベキュー用に作ったインターロッキングのデッキも勾配がついているのですが、こぼしたBBQのタレなどの汚れも水で流せば勾配に沿って流れていきます。
これは掃除が格段にしやすいと実感しています。
勾配があるから掃除がラクちんなのね!
めんどくさがりの私にピッタリです、、笑
住んでみて思ったのは、、勾配があれば透水性なんてなくたって問題ないな、むしろ透水性ない方が汚れが浸透しなくていいな、と思っています。
コンクリートのデメリットである滑りやすさを解決する方法
そんなこんなで、土間コンでも全然問題ないということがわかりましたが、滑りやすいというデメリットが残っています。
土間コンクリートは表面が美しく、汚れ落ちがいいというメリットがありますが、その反面雨の日などはとても滑りやすく、子供やお年寄りなどは転んでケガするおそれがあります。
私の家にも小さな子供がいますし、自分も徐々に歳をとっていくので、やはり滑りやすいという点はとても気になりました。
そこで解決するために採用した仕様がこちらです。
土間コンの表面仕上げは、刷毛びきにすべし!
はけびき?
何のこっちゃ?
一般的なツルツル仕上げではなく、乾く前に刷毛を通して線状の模様を入れていく刷毛びき仕上げというものあがあります。
ひと手間かかるので少しお値段は上乗せされるかもしれませんが、これで表面に線状の凹凸が出来上がるため、格段に滑りづらくなります。
個人の好みにもよりますが、無機質なコンクリートに味がでていい感じになりました。ツルツルのコンクリートにこだわりがある方以外は、機能面でメリットのある刷毛びきをオススメします。
そもそも、アスファルトみたいな見た目のドライテックを検討する方であれば、刷毛引きでも問題ないですよね。
なるほどねぇ。
これでいよいよドライテックにする理由がなくなってくるね。。
施工がしやすいとか、早くできるとか、大したメリットじゃない
ドライテックは短時間で乾燥するし、メッシュ配筋もいらないから施工もラク。
これもドライテックの大きなメリットですが、実際どうでしょう?よ〜く考えてみると、、
施工しやすいって言ってもDIYするわけじゃないから、私には別にメリットになりまへん。。笑
自分でやる人にとってはメリットかもしれないけどねぇ。
そうなんです!
でも、万が一の失敗を考えたら自分でやろうとは思いません。笑
ドライテックをDIYしてみたい!って方には朗報が。
ホームセンターでも買えるようになりました。
乾燥に時間のかかる土間コンクリートに比べて、翌日には完成するドライテックですが、そのメリットはどうでしょう。
まぁ、、長く続くマイホーム生活のうちの最初の1週間くらいなら、ガマンできるかなぁ。
というか、その後の生活の方が大事よね。
使いやすさとかメンテ楽な方が絶対いい!
と言った感じで、このへんのメリットも大したメリットじゃないなぁというのが私の考えです。
コスパ、手軽さを重視するなら砂利一択
ここまできて、そもそも論になってしまいますが、ドライテックにしろ土間コンにしろ、施工面積によってはかなりの金額になります。
コンクリートの一般的な平米単価が10,000円とすると、車2〜3台分50平米で50万円です。外構に十分な予算を取っていない場合はかなりの出費になります。
そうなると、この際ジャリ敷きにしてしまうと言うのも一つの手です。
防草シートの上に砂利を敷けば雑草対策としても十分ですし、値段も安くメンテも不要。砂利と言っても色々種類もあるので、検討材料としては一度考えて頂きたいですね。
駐車場だけじゃなくても色々使えるよね。
土のままになってるところは雑草生え放題でやんなっちゃうもん。
そうですね。
全部コンクリートにしちゃえば雑草対策も完璧ですが、味気ないしコストがかかりすぎます。
砂利をうまく使うとコストカットになります♪
今はいろんな種類の化粧砂利があって、とてもおしゃれなもの多いですよ。
新築だけでなく、住んだ後やリフォームの際にも砂利は施工しやすく手軽に採用できます。まずは見積もりを取ってみて、どれくらいの予算でできるか検討してみましょう。
平米単価1400円から。webでかんたん見積もり【砂利110番】キレイに施工するのって結構難しいんですが、DIYでやるって言うのもいいですね。ちょっと大変ですけどホームセンターで大量に買ってきて、地面をならして自分でやってみると、愛着も湧いてきます。
最後に まだまだ新しい素材のドライテックは、耐久性が心配
駐車場に使えるほど強度が高いドライテックですが、経年に対する耐久性はどうなのでしょうか?
ドライテックはコンクリートに比べ圧倒的に歴史が浅く、駐車場に使われ始めたのはここ最近です。自分の家に採用するとなると、やっぱり耐久性が心配です。
確かに施工例は全国でどんどん増えていますが、何十年も使い続けるマイホームですから、あまり冒険はしたくありませんよね。数年で表面がポロポロと取れてくるという事実もあります。(機能性に影響を与えるレベルではないそうですが。。)
それに比べて土間コンクリートは、ひび割れしやすいという欠点はあるものの耐久性は半永久です。
余計なメンテナンスやコストがかからないなら、土間コンでいいじゃんというのが私の結論です。
今回はお庭の顔をも言える駐車場で話題の素材、ドライテックについて私なりの考えをお伝えしてきました。
どんな商品でもメリットとデメリットは存在しますので、優先度の高いものを取捨選択しながら、自分たちの最適解を見つけていって欲しいと思います。
オススメ記事 フローリングの傷対策の最適解。1000円で出来るメンテナンス不要の傷対策はこちら。
何でもそうですが、施工してしまってから、知らなかった!というのはほんとうにもったいないので、庭だけに限らず、たくさんの情報を仕入れて、ご自分に合ったマイホーム計画をすすめてほしいと思います。
結局土間コンにするなんて、つまんない男ね、、。
ちゃんと話聞いてました??笑
私は人とかぶりたくないからドライテック一択よ!
それもありですね!
人それぞれ優先度が違いますから、細かいこと気にしないのもあり!
外構、お庭の検討は後回しになりがちですが、建物と調和の取れたオシャレ外構を目指すなら、早い方が吉。お家と並行して計画を進めましょう。
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