最近、「パパまるハウスの標準装備ってどうなの?」
と、友人知人から聞かれる事が増えてきて、新築住宅の中でもローコスト住宅の関心が高まっているのを身近に感じるようになりました。
ヒノキヤグループということもあり、充実した標準装備を売りにしているパパまるハウスですが、実際のところどうなんでしょうか?
HP見てもいいことばっかり書いてあるし、住宅系のブログ読んでもありきたりなことしか書いてないんだよねぇ。
パパまるについて書いてあるブログってどこも同じようなこと書いてあって、なかなか参考になんないよね!
実際に建てた人の話を聞きたいのに、周りにいないんだよ。
そんな方のために、2021年現在1年住んだ私が、施主目線でパパまるハウスの標準装備を完全レビューします!マイホームを検討している方、新築を検討している方、ぜひ参考にしてください♪
いきなり結論 パパまるハウスの標準装備はどうなの?
いつものことながら、いきなり結論から。
パパまるハウスの標準装備は、コストを上回る高性能!!
でもデメリットも多い!!
ぜひ最後まで読んでくださいね♪
パパまるハウスの評判を、実際に建てた私が施主目線で解説した記事はこちら。
【実録レビュー】パパまるハウスの評判!実際に住んで分かった12の事
パパまるハウスの標準装備は超充実している
パパまるハウスの標準装備は、上の画像の通りかなり充実している。
実際の各製品の特徴なんかは公式サイトを見れば書いてあるし、他の住宅系ブログにも公式サイトのコピーのような記事がたくさんある。
だからあえてこのブログでは、標準装備の紹介や説明はガッツリ割愛しようと思う。
特徴や売り文句は公式サイトの方が写真付きでわかりやすく解説されていますしね。
そうそう。知りたいことはそーいうことじゃなくて、実際の使用感が知りたいのよ!
どこのサイトとかブログ読んでも、メリットばっかりで本当のことわかんないんだもん!
了解です!
では、一つ一つ明らかにしていきましょう!
パパまるハウスはローコスト住宅だが、いくらかかるのか、坪単価いくらなのかが気になるところ。実際の請求書を公表して詳しく解説している記事はこちら。
【請求書公開】パパまるハウスの値段は安い?坪単価は?疑問をまとめて解決
パパまるハウスのデメリットについて、2年目に実感したことを解説した記事はこちら。
【2年目・デメリットレビュー】パパまるハウスで新築して後悔したこと
標準装備①断熱材 アクアフォーム
まずは断熱材から見ていくことにしよう。
今の家と昔の家で決定的に違うのは断熱材であり、快適な家づくりには断熱性能が欠かせないものとなっている。
どのハウスメーカーも高気密・高断熱を売り文句にしているこのご時世だが、パパまるハウスをはじめとするヒノキヤグループが断熱に対して真剣に取り組んだ結果、行き着いた答えが、このアクアフォームである。
従来のグラスウール断熱と違い、固まる泡で家中丸ごと包む吹き付け断熱方式なので、スキマなくしっかり断熱する事ができる。詳しい商品の解説は割愛するが、グラスウールのデメリットを見事に解決した贅沢な断熱方式と言える。
パパまるハウスではこれが追加料金なしの標準で採用されている。
それでその使用感はどうなのよ?
ところが全然わかんないんです。笑
何それ全然参考にならないじゃないのよ!
そう言われると思ったので、家の中の温度をグラフにしてみました!
これは2021年12月、執筆前日の我が家の最新データである。
グラフだと大きく変動しているように見えますが、実際は1.2℃しか変動していません。
何これ!
すごいじゃん!!
朝も昼も夜も全然温度が変わってないってこと!
断熱性能は断熱材だけでなく、サッシや窓など様々な要素が影響するため、アクアフォームだけの性能ではない。
しかし、少なくとも肝心な断熱材の性能が悪ければ、室温が外気温に左右されてしまい、このような結果は生まれない。
いや、マジで快適ですよ。
生活してて寒いとか暑いとか、何も気にならなくなりましたから、それだけ性能が高いってことなんですね。
少し極端な言い方をすれば、アクアフォームと全館空調を組み合わせることで一年中同じ室温を保つことも可能になる。つまり、夏も冬も同じ服装で過ごす事ができるということだ。
来客の時に、家族全員が薄着で驚かれたりします。笑
標準装備②サッシ 樹脂窓
高気密・高断熱を目指すために断熱材とセットで考えなきゃいけないのがサッシの性能だ。
いわゆる窓枠ですね。
壁は断熱材でしっかりブロックした。しかし窓やサッシが手薄だと、そこから冷気や熱気が入り込み、快適な暮らしは遠のいてしまう。
一般的に、サッシは3種類に大別され、性能も値段も大きく変わる。
サッシの種類(右に行くほど高性能)
アルミ → アルミ樹脂複合 → オール樹脂
アルミは金属なので熱されれば熱くなるし冷やされれば冷たくなる。コストは安いがサッシとしての性能は低い。
樹脂は反対にコストは高いが温度の影響を受けづらいので断熱性能も高い。
アルミ樹脂複合サッシはその中間である。
私が家を建てた2020年当時はアルミ樹脂複合サッシが標準だった。断熱性能は冷暖房の効率に直接関わるため、電気代にも影響する。できればオール樹脂を採用したかったのだが、予算の関係上あきらめた。
どころが。
現在のパパまるハウスの公式サイトにはこう書いてある。
高性能樹脂窓(室内側:樹脂、室外側:樹脂)
オール樹脂やんけ!!!
さりげなく標準装備がアップグレードしてやがる!!
これには驚いた。
大手高級メーカーならば当たり前に採用されているオール樹脂サッシだが、ローコストメーカーで標準装備しているのは本当に珍しい。というか採算取れるのだろうか?
これから建てる方が羨ましいです。
心から。。
標準装備③24時間換気システム ココチE
パパまるハウスの換気システムは、ココチEと呼ばれ、第一種換気システムに分類される。
第一種とかよくわかんないけど、24時間換気はアパートでも普通についてるよ。
換気システムは一種から三種までありまして、一種が一番高性能なんですよ♪
アパートによく採用されるのは二種ですね。
第一種換気システムは、モーターの機械動力で強制的に室内の空気を排出し、室外の空気をフィルターごしに取り入れている。導入コストは高いが、換気効率が非常に高く安定しているのが特徴である。
新しめのアパートでも、主流は二種換気システムであり、コストは安いものの給気をモーターではなく自然の力に任せるため、換気効率が悪く不安定である。
吸気口を開けておかなければならないため、夏や冬は外気の影響も受けやすくなってしまう。
そうそう!
特に冬は寒いのよ!スキマ風が入ってくるの!
換気システムの種類で全然違うのね。
パパまるハウスは、アクアフォーム断熱と、第一種換気システムココチEと、全館空調であるZ空調の三種の神器を組み合わせることで最高に快適な暮らしを実現しているのだ。
使用感としてはどうなの?
第二種のような吸気口を開ける必要がないのでスキマ風などはもちろんないし、快適そのもの。
ただし、メンテナンスが必要になる点は知っておいてほしい。床下にネット状の給気フィルターがあるので、週に一回は目詰まりしたゴミを捨てなければならない。冬の時期はあまり気にならないが、夏になると小さい虫が詰まってたりするので注意が必要だ。
もう一つは排気口である。1階のあちこちに排気口があるので、たまに掃除機で吸ってやらないとゴミが溜まる。
定期的にやらないと換気システムの効率が落ちるので、メンテナンスが必須となる。
大変ではないが、正直なところ、けっこう面倒だ。この辺はあまりハウスメーカーから詳しく説明されることはないので、事前に知っておいてほしい。
標準装備④ホーローキッチン
パパまるハウスは標準装備でタカラスタンダードのホーローキッチンを採用する事ができる。
キッチンにこだわる方なら一度は耳にした事があると思うが、このホーローが素晴らしい。
汚れも傷も全くつかない。正確にいうと、汚れても簡単に落ちる。
タワシでこすってもライターであぶってもびくともしないのだ。
え、ライターであぶったの??
バカじゃない?w
いや、これはタカラスタンダードの展示場で見せてもらいました!笑
一時的に焦げますが、拭けばピカピカになるんですよ!
油性マジックで書いても簡単に落ちます!
ただし、性能は良いのだがデザインが今ひとつである。
一昔前からすればずいぶん良くなったらしいんだが、なんとなく昭和の匂いがする野暮ったいデザイン。新築ならキッチンにもこだわりたくなるし、性能と同じくらい見た目も大事だ。
うちは妻がデザインにこだわるので、オプションでフルフラットの形に変えました。
ペニンシュラってタイプだね。
オプションでキッチンの形を変えることは可能だが、選択肢が非常に少ない。この辺は我が家の写真付きで解説しているので、以下の記事を参考にしてほしい。
パパまるハウスのオプション金額は?私が採用したオプションと使用感
標準でついているのはあくまでキッチンのみ。カップボードは別料金になるため、注意が必要だ。
え、ついてないんかい!
お風呂に関してもタカラスタンダードを選択することができる。
(準オプション扱いなので、数万円のオプション費用が必要になる)
私自信お風呂もタカラにしたが、正直大満足。
ホーローが素晴らしいから、タカラ一択だと思っている。
タカラについては以下の記事で解説しているので、ぜひ読んでほしい。
絶対に後悔しない!タカラスタンダードのお風呂をレビュー!【リラクシア】
標準装備⑤外壁 マイクロガード
パパまるハウスの外壁は、窯業(ようぎょう)系サイディングを標準装備としている。
なんと外壁メーカー大手であるニチハの商品を採用していて、セルフクリーニング機能が搭載されている。
汚れを浮かせて、雨で流すんです。
外壁なんてそうそう洗ったりメンテナンスしたりできないですが、何もしなくてもキレイな状態をキープしてくれます。
標準装備⑥天井 クリアトーン
パパまるハウスは天井にもこだわっている。
普通なら壁紙で統一する天井だが、パパまるは違う。
大手建材メーカーDAIKENの『健康快適天井材 クリアトーン』を標準装備としている。
見た目は好みが分かれるかもしれませんけどねぇ。
私は好きですが、妻はあまり気に入ってません。笑
音の響きすぎを抑える吸音効果があるらしいが、正直まったく効果は感じない。
2階で子供がバタバタすればモロに1階まで響くので、普通の家と変わらないと思っている。
歩いている音だって大人が歩けば1階でも足音が聞こえるので、吸音性は並と考えてほしい。
健康快適ってのはどういう事なの?
有害物質のホルムアルデヒドを天井材が吸着して分解するって書いてありますでど、もちろんこれは実感としては分からなしですし、オマケ程度の機能でしょう。
標準装備⑦地震に強い工法 オリジナル面材
公式サイトやカタログなどで工法について色々アピールされているが、耐震等級は無しである。
え?
等級無しです。
これ、どこにも書いてないし、営業マンも言及しません。
何それ?
地震に強いって言っても等級で表してくれなきゃわかんないじゃん!
パパまるハウスは地震に強いと言いながら、耐震等級は無しである。つまり、耐震性はよく分からないということ。
もちろん法令の基準は満たしているが、それ以上の性能はメーカーのさじ加減でどうともなるため、施主には分からないというのが実情である。
どんなに強くても等級がないので、地震保険は最高額を払うことになります。
事前に知らせてほしいですよねぇ。
追記:2021年、2022年に震度6強の地震を経験しました。その後我が家がどうなったのか、ぜひご覧ください。
要注意!Z空調はオプションである!
ヒノキヤグループで展開し、斎藤工さんCMで有名なZ空調だが、標準装備ではない。100万円をこえるオプション費用を払わないと取り付けてもらえないので注意だ。
パパまるハウス、ヒノキヤ = Z空調のイメージがあるが、追加費用が発生することを知っていてほしい。
とはいえ、Z空調はメリットにあふれた素晴らしい設備である。上に書いたが、断熱材と換気システムとの相性が最高で、ぜひ採用してほしい商品である。
当ブログではメリット、デメリット、メンテナンスから電気代まで詳しく解説しているので、検討する際はぜひ参考にしていただきたい。
【必見】全館空調-Z空調の評判 〜公式サイトを一刀両断&徹底検証〜
パパまるハウスのオプションについて詳しく解説した記事はこちら。
パパまるハウスのオプション金額は?私が採用したオプションと使用感
まとめ パパまるハウスの標準装備はコストを上回る高性能!
ここまで解説してきて改めて思うのが、ローコスト住宅とはいえパパまるハウスは一つ一つにこだわった高性能な仕様をたくさん採用している。
住宅なんてのはお金を積めばいくらでもいい家が建つ。でもそんなこと出来ないのが普通だし、それなら可能な範囲で限りある予算で最高の家づくりをしたいというのが本音だと思う。
欠点もあるけれど、そこを上手にカバーして、メリットたっぷりの高性能住宅を実現できるメーカーが、パパまるハウスであるというのが、実際に住んでいる私の率直な意見である。
この記事が参考になればとても嬉しく思う。
このブログでは、マイホームに関する様々な情報を発信しているので、ぜひ他の記事も読んでいただきたい。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
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