ハウスメーカーとの仮契約が済むと、打ち合わせが本格化し、いよいよ本契約になります。でも、そのまま契約してしまって本当に大丈夫でしょうか?この記事を読めば、マイホーム契約前の注意点や、確認しなければならないことがわかります。後悔や失敗をしないために、しっかり施主力をつけていきましょう♪
マイホーム計画は、本当にやることがいっぱいです。しかしながらどれも大切なステップばかり。一つ一つをしっかり理解して、ご自分の納得いくマイホーム作りをしていただきたいと思います。
当ブログでは、マイホーム作りの基礎知識から家選びの考え方など、体系的に記事を乗せてありますので、ぜひ他の記事も参照していただき、お役に立てて欲しいと思います。
前回の記事はこちら
ハウスメーカーの選び方はこちら
早よ契約!
早よ着工!
お家の計画が始まると、早く建てたいですよね。
でも、後戻りできないからこそ慎重にいきましょう!
色々注意することもありますので、最後まで読んで下さいね!
家づくりのステップは、やることたくさん!
注文住宅は構想から建築、引き渡しと、まるで夢が現実になっていくように進んでいきます。形のないところから様々な工程を経て形になっていきますので、そのプロセスは多く、たくさんの壁を超えてかなければなりません。その全体の流れは以下の通りです。
注文住宅 マイホームゲットまでのステップ7つ
本契約(工事請負契約)
※上記の流れは一般的な建物の構想から引き渡しまでの流れですが、土地を持っていない場合はこれとは別に土地選びのステップも同時に入ってきます。
本契約、またの名を工事請負契約
工事を正式に依頼する工事請負契約。
建物の大筋の仕様を決定した上で、双方が初めて交わす、正式な契約です。
契約したら着工だよね!
おなしゃーす!
かるっ、、笑
照子さん、請負契約に何が含まれているか、しっかり把握してますか?
何って、お家建てる契約なんだから、全部でしょ?
そんなあなたのための記事です!笑
よ、よろしくお願いしまーす!笑
契約してからでは遅い。確認すべきこと10選!
本契約を交わすと、あとは日程を調整してすぐに着工します。ところが、焦って契約してしまうと、後から気づくことがあります。
「え、それ入ってないの?オプションなの?」
契約を交わす前なら、標準仕様に組み込んでもらえるかもしれません。しかし、契約後に気付いても、もう時すでに遅しなのです。
契約に入っていないものは全てオプションです。つまり、追加費用を払わないと付けてもらえません。当たり前かもしれませんが、それが原因で予算オーバーなんてことにならないように、何が含まれていて何が含まれないのかをしっかり理解してから契約しましょう。
その1 窓ガラスの性能
みなさんご存知の通り、窓ガラスにはたくさん種類があります。
ペアガラスやトリプルガラスなど枚数が増えるほど断熱性能が良くなりますが、最近では2枚のペアガラスを主流とするメーカーが多いです。
というか2枚以上は断熱性能を考える上で必須になります。メーカーによっては3枚のトリプルガラスを標準とする豪華なメーカーもあります。一条工務店などがそうですね。
少なくともペアガラス以上であることを確認しましょう。これは、全ての窓を忘れずにチェックしてくださいね。私の家は全ての窓でペアガラスを採用しました。決して高級モデルではないですが、コスパと品質のバランスが良く、採用して満足しています。
メーカーによっては、グレードがいいのはリビングの掃き出し窓だけという場合もあります。
すべての窓の仕様をチェックしましょう。
その2 サッシの性能
窓の要素にも関係しますが、とても大切なのがサッシです。ガラスを囲む枠の部分ですね。
ガラスの性能が高くても、サッシの性能が低ければ意味がありません。そこが弱点になって熱や冷気の影響を受けてしまうからです。
できればオール樹脂を目指しましょう。オール樹脂サッシは、気密・断熱ともに高い性能を発揮します。これが家の快適さを決める隠れた要素なのです。後から変えるとなると相当な金額がかかってしまいますので、できれば最初の段階でオール樹脂を採用したいところです。
妥協案としてアルミ樹脂複合サッシもあります。室内側は樹脂で室外側はアルミになっています。比較的気候があたたかくて断熱にあまりこだらない場合は、コスパに優れ、性能もそれなりですので、悪くはない選択です。
完全にNGなのはアルミサッシです。樹脂に比べて熱を通しやすく、断熱性能が低いです。今ではアルミサッシを標準仕様にするメーカーはほとんどありませんが、一応確認するようにしてください。
私の家は、コストの問題でアルミ樹脂複合になってしまいました。温暖な地域なのでそれほど後悔はしていませんが、冬になるとサッシがひんやり冷たく、結露することもあります。結露はカビの原因や家の寿命にも関わるので、頑張ってオール樹脂にすれば良かったかなぁなんて思っています。
その3 外壁の性能
雨や風、その他の様々な気候条件から家を守る外壁にもたくさん種類があります。外壁は汚れても簡単に掃除できるものではありません。ここでのポイントは、セルフクリーニング機能がある外壁。表面に汚れが付着しても、雨などで自然と洗い流してくれる素晴らしいものがあります。コスパが良いのはサイディングという種類の外壁になります。サイディングは、レンガ調や木目調など、バリエーションに優れ、なおかつ値段が比較的安く、デザインを組み合わせることも容易です。加えて、耐熱性や耐久性にも優れている点から、非常に人気となっています。
塗り壁やモルタルなどは昔は主流でしたが、今から建てるならコスパ、メンテナンスともに優れたサイディングがおすすめです。
一条工務店のハイドロテクトタイルという外壁があります。メンテナンス不要でほとんど汚れが付かないという凄い外壁です。実際に私の妹の家で採用していますが、5年ほど経った現在もほぼノーメンテナンスで新築同様の外観を保っています。コストが折り合えばぜひオススメしたいです。
ちなみに私はコスパに優れたサイディングを採用しました。こちらも十分キレイです。
その4 キッチンの仕様・性能
かなりシンプルですが、妻のこだわりが詰まっています。
キッチンは奥様が非常にこだわる部分でしょう。今は旦那さんも料理をする時代です。おうち時間が増えるこの時代、キッチンの仕様・性能はとても大切な部分です。
おっ!
フクシマさんも料理すんの??
。。。
。。。
しかしながら、メーカーによって仕様が大きく分かれるところでもあります。標準では本当にショボいキッチンしかラインナップされていないケースもあります。アイランドキッチンがいいとかペニンシュラがいいとか、好みは様々でしょうが、標準外のものにするなら相当なオプション費用がかかります。キッチンはピンキリですが、数十万から100万、あるいはそれ以上の数百万単位でかかる場合もあります。ここもぜひ、メーカーの標準仕様をよく確認してください。
キッチンは結構盲点だね。
新しい家ならキッチンも素敵なのついてると思っちゃってた。
基本的な形(対面とかアイランドとか)はもちろんのこと、細かいところがオプションなのか標準なのかも確認したいです。
例えば、食洗機は付いているのか。付いていれば浅型か深型か。水道はタッチレスか。浄水器付きか、フィルターか。などですね。
私の実体験では、キッチンの足元の収納部分を引き出しタイプにしたのですが、ソフトクローズ(閉めるときバタンとならず、優しく閉まるやつです)がオプションでした。しかも5万円ほどかかりました。
え!たか!!
契約前に、どんな仕様に憧れているか、それが標準で入っているか、よく確認しましょう。(入ってなかったら、契約前に交渉してサービスしてもらうこともできるかもしれません。)
ちなみに私はタカラスタンダードのグランディアという商品を採用しました。タカラはホーローという金属とガラスを混ぜた材質を使っていて、汚れや傷に強いのが特徴です。マジックで書いても拭けば落ちるし、タワシで擦っても傷つきません。かなりオススメです。(実際の写真は下に貼っておきます)
その5 照明、コンセントの数
工事請負契約(標準仕様)に含まれている照明とコンセントは、数が決まっています。
しかしながらその詳細を契約時まで説明されないことが多いです。特にコンセントは標準の数では全く足りません。私の場合は倍ほどに増やしました。
どこになんの家電を置くのか、携帯の充電器やルンバの充電など細かいものまで全てをあらかじめ洗い出しておいて、標準に組み込んでもらえるか確認しましょう。
全く交渉しないで契約してしまうと、当たり前にコンセント1箇所につき何千円と取られます。
30箇所で十万円ほどかかりますから、大きいですよね。私は、家にある家電と将来買い足すかもしれない家電を全てピックアップし、図面に配置してコンセントを決めていきました。なんとなく数を増やすのではなく、実際の生活をイメージして配置を決めていくことが、後悔をなくすポイントです。家電の種類や配置は人それぞれです。設計士は無難なプランを提案してきます。あなたの家の使いやすいコンセント配置は、あなたしか決められないのです。
そんな細かいことまで、、考えてなかったわ。。
めんどくさ。。。
この辺は別の記事でもっと詳しく解説したいですが、いかに新生活をイメージできるかが成功の鍵になります。コンセントは付けすぎても邪魔になることはありません。しかし、後から増やすとなると大変です。最初の段階で必要なところにつけるようにしましょう!
その6 カーテン
これも忘れがちですが、カーテンを全て自費で後付けする場合、数十万〜100万円台ほどかかります。こだわればキリがない世界なので、安くあげることもできると言えばできます。しかし、新築、夢のマイホームとなると、いいものを入れたくなります。モデルルームなどで質の良いカーテンを目にしていますから、マイホームもそういう格好いいイメージを持つでしょう。しかし、そうすると物凄い金額になるのです。
カーテン、レースはもちろんですが、カーテンレール取り付け工事が含まれているのか、含まれているなら全部屋なのか、含まれていないならいくら別でかかるのか、そこまで突っ込んで確認しましょう。
カーテンは多くの場合必ず付けるものになります。そして負担の大きい部分ですので、できれば標準に入れてもらいたいです。私の場合は、カーテンレール工事は別オプションでした。まさか標準に入ってないとは思いませんでしたので、ショックでした。その分カーテンをなるべく安くしましたが、トータル40万円ほどかかっています。これを安いと捉えるか高いと捉えるかは分かれますが、私は高いと感じました。そもそもカーテンの予算なんて頭に入っていませんでしたので、そんなにかかるの!?と驚きでした。。笑
その7 仮設工事
これは私が大失敗した点ですので是非ともお伝えしたいのですが、当初の見積もり金額、もしくは建物の建物費用に仮設工事が入っているかを確認してください。
私は最初に提示された建物の金額に入っていませんでした。当然含まれていると思っていました。しかし、工事請負契約書(本契約)の時に見積額にしれっと上乗せされており、その金額にびっくりしました。しかし、仮契約も済み、打ち合わせも進んだ上での本契約だったので、なんとなく印鑑を押してしまったのです。
仮設工事とは家を建てるにあたって、工事用電源を用意したり、土地の周囲を区画したり、建物の周りに足場を組んだりと、建築のために必要な設備で、建築が終われば撤去されるものの費用になります。
後には何にも残らない、建築のためだけに必要な施主にとっては全く意味のない仮の設備です。そんなの建築会社で払ってよ!と思うのですが、理不尽なことにこれは施主が払うことになります。私の場合は金額にして300万円ほどでした。300万円というのは、35年ローンにすると月に1万円に相当する金額です。非常に大きいですね。自分の中の資金計画が狂ったのを覚えています。
これが含まれているのかは、契約前に必ずチェックしてください。本来ならば一番最初に金額を提示する際に明らかにし、きちんと説明するべき点だと思います。メーカーによっては先に説明があると思いますが、私のように説明がなかった場合、後からさりげなく上乗せされるかもしれません。
こ、こわ!!
その8 トイレの数
一般的な住宅では2階建てが多いと思いますが、1回には標準でトイレがついていて2階はオプションということも多いです。
Tamaホームとかそうですね。
もともと1階だけにあればいいという場合は問題ありませんが、2階にも付けたいという場合は、必ず確認しましょう。私としては2階にも付けることをお勧めしています。夜中に起きて一階まで降りるいうのは大変です。歳を取ったらもっと辛くなります。
朝のラッシュの時間帯にトイレの取り合いになるというのも辛いですね。契約前に組み込めればいいですが、後からオプションとなると数十万、もしくはこだわると100万円以上かかります。
その9 軒(のき)の長さ
これは地味な部分で、私は建ててから気づいたのですが、ベランダの軒がどのくらい出ているか。これがあまりに短いと、洗濯物を干していて雨が降ったらびしょ濡れということになります。
軒は外壁を守る役割もあります。軒が出ているだけで、外壁に付着する雨や汚れの量は大きく軽減されるのです。日差しを適度に遮り、部屋の冷暖房効果を向上させる役割もあります。
外観の面から言うと、軒が出ていると建物全体の重厚感が増します。最近ではフラットなキューブ型の家もありますが、実用面から言ってあまりおすすめはされていません。
長さについて明確な決まりはありませんが、目安は90cmと言われています。それだけあれば、人がバルコニーに出ることもできますし、上記のような軒の効果的な役割を期待できると思います。
その10 網戸
これも細かいところになりますが、なんとオプションになることもあります。
え、網戸って普通ついてんじゃないの?
オプションなんてことある??
そう思うでしょう。
だから盲点なんですよね。笑
網戸はカーテンと同じで、窓の数だけ必要になります。標準に入ってないなんて後から知ったらショックが大きいので、事前に確認、入ってなければ交渉しましょう。
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(無料で【成功する家づくり7つの法則】を読む)まとめ とにかく契約前に確認して、交渉しよう!
ハウスメーカーが決まれば、流れに乗って本契約、着工と行きたいとこですが、ちょっと立ち止まって確認しましょう!
それでどうしても折り合わない場合は、他のメーカーに変えてもいいのです。請負契約をしてしまったら、もう後には戻れません。しっかり確認、交渉して、標準に入れられるものは入れてもらいましょう!
そのためにも、自分たちがどんな仕様のものをどのように採用したいのかを、ある程度明確にしておくことが大事です。人間は欲張りなもので、後からどんどんこうすればよかった、ああすればよかったというのが出てきます。100%は無理にしても、今回あげたようなポイントや、自分たちのこだわりたい点は事前に決めておきましょう。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。読んでくださった方の少しでもためになるような記事を書いていきたいと思っております。
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